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2010年03月03日

悲しい出来事

遅くなりましたが、入ってきた情報をお知らせいたします。
孤立していたのだろう、孤立しない、させない。ようにどうしたら良いのか?
私達に出来ることは何だろう。


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裁判員裁判:古殿の夫殺害 介護の妻に実刑判決 社会的影響を考慮 /福島
◇懲役2年6月
 寝たきりの夫を刺殺したとして、殺人罪に問われた古殿町松川、無職、佐藤ツキヨ被告(65)の裁判員裁判の判決公判が29日、福島地裁郡山支部で開かれた。竹下雄裁判長は「結果の重大性や、犯行の残忍さ、悪質さから責任は重い」として懲役2年6月(求刑・懲役5年)を言い渡した。裁判員6人が、負担の重い介護をしていた佐藤被告の情状面をどう評価し、執行猶予が付くか否かの判断が注目されたが、実刑判決が下された。
 実刑の理由について、竹下裁判長は「同情すべき点を考慮しても、自己の行為を今一度振り返り、反省を深めるためにしょく罪の期間を設けることが必要」と述べた。また、「同じように介護している人や介護を受けている人など、広く社会に与える影響も無視できない」とし、社会的影響を考慮したことを判断の理由に挙げた。
 一方刑期は「介護などに疲弊し、冷静な判断ができなかったという事情からすると犯情は軽い部類に属する事犯で、法定刑の範囲内で懲役刑を科すのは酷」とし、殺人罪の法定刑下限(5年)に対し「最大限の酌量減軽を行った」とした。
 判決によると、佐藤被告は昨年8月31日、自宅のベッドで寝ていた夫の亘宏(のぶひろ)さん(当時68歳)の胸や首を包丁で刺し、失血死させた。
 福島地検郡山支部の吉開多一支部長は「検察の主張を理解した妥当な判決」とコメント。高橋久善弁護士は「被告人のことを十分に理解した判決と思う」と語った。【坂本智尚】
 ◇「命の重さ考えた」 裁判員、審理に複雑な心境
 起訴内容に争いがなく、弁護側が介護疲れを強調した今回の裁判。評議が長引き開廷が30分遅れた。判決後の記者会見で、裁判員は介護を巡る審理に当たった複雑な心境を表した。会見には、裁判員と補充裁判員計7人が出席した。
 女性(26)は「被告の更生や社会復帰と、起こした犯罪との間に葛藤(かっとう)があった」と苦渋をにじませた。30代の男性は「介護で悩んで疲れ、自分を追い込んでいったが、(殺害以外に)違う方法を選べなかったのか。被告も大変だったと思うが、1人の命の重さを考えた」と感想を述べた。
 一方、介護経験のある主婦(73)は「介護は本当に大変。家族のきずながあっても難しい」と述べ、別の男性は「周りのサポートや地域のフォローが必要」と指摘した。【蓬田正志】

1月30日朝刊
古殿町松川の自宅で昨年8月、寝たきりの夫(当時68歳)を刺殺したとして、殺人罪に問われた農業佐藤ツキヨ被告(65)に対する裁判員裁判の判決が29日、福島地裁郡山支部であった。竹下雄裁判長は「夫を意思に反して死亡させた結果は重大」として、懲役2年6月(求刑・懲役5年)を言い渡した。
 判決では、犯行の動機について「被害者の介護で疲弊し、冷静な判断ができない状態だった」と理解を示しながらも、「在宅介護や入院など被害者の介護のための選択肢をかたくなに拒否し、犯行に及ぶという最悪の選択をした」と指摘。「介護を巡る状況が社会的問題となる中、介護を受ける者の意思に反した犯行が与える影響も無視できず、執行猶予を付するのは相当ではない」と結論づけた。
 判決は、予定より35分遅れて言い渡された。竹下裁判長は判決文の読み上げ後、佐藤被告に対して「簡単に出た結論ではなく、様々な意見が出て議論が長引きました」と遅れた理由を説明。「将来を悲観しないで前向きに生きて欲しい。お父さんのことをずっと忘れないで下さい」と語りかけた。
 判決後、裁判員と補充裁判員を務めた男女8人のうち7人が記者会見した。裁判員全員が悩みながら評議に臨んだといい、母親がホームヘルパーという30歳代の男性は「違う形で事件を防げなかったのか悩んだ」と明かし、郡山市の女性(26)は「被告が起こした罪と社会復帰の間で葛藤(かっとう)があった」と話した。
 郡山市の会社員男性(42)は「公判前までは介護について経験も知識もなかったが、高齢化が進む中、家族の絆(きずな)の大切さを見直さなくてはいけないと思った」と語った。また、行政などの介護問題への取り組みについての注文も相次ぎ、「地域や周囲がフォローしなくてはいけない」「介護に悩まず相談できるようなサービスが発展すると良い」などの声も上がった。
 判決に対し、福島地検郡山支部は「妥当な判決」とコメント。弁護人の高橋久善弁護士は「控訴については今後被告と相談するが、こちらの主張についても考え抜いてくれた判決で、納得はしている」と語った。
 判決によると、佐藤被告は昨年8月31日朝、自宅寝室の介護用ベッドに寝ていた夫の亘宏(のぶひろ)さんの首や胸などを包丁で数回突き刺して殺害した。
(2010年1月30日 読売新聞)
古殿町で昨年8月、夫を殺害したとして、殺人の罪に問われた同町松川、無職佐藤ツキヨ被告(65)の裁判員裁判の判決公判は29日、地裁郡山支部で開かれ、竹下雄裁判長は懲役2年6月(求刑懲役5年)を言い渡した。
 判決言い渡しは、評議が長引いたため予定より30分遅れた。判決理由で竹下裁判長は「一人の命が失われたという結果は何より重大。犯行態様も強い殺意に基づく残忍なもの」とした。また介護を巡る社会的状況などを挙げ「社会に与える影響も無視し得ない」として執行猶予ではなく実刑が相当とした。
 一方で、介護疲れという事情を考慮すると法定刑の範囲内での懲役に科するのは酷と、酌量減軽の理由を説明した。
 最後に竹下裁判長は、ツキヨ被告がいかに社会復帰していくかについて、さまざまな立場から意見が出たことが評議が長引いた原因の一つ、と説明した上で「将来を悲観することなく前向きに生きていってほしい。お父さんのことをずっと忘れないで」とツキヨ被告に語りかけた。
 判決を受け、ツキヨ被告の代理人は「犯行に至った経緯を十分に分かっていただいた上で結論を下してくれた」。吉開多一地検郡山支部長は「検察官の主張をご理解いただいた上での判決」と話した。
(2010年1月30日 福島民友ニュース)



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Posted by 事務局長 at 18:36│Comments(0)難病情報
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